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物流業界におけるIoTの活用シーンとは。活用事例を紹介

物流業界におけるIoTの活用シーンとは。活用事例を紹介

  • 物流

物流業界においてIoTが期待されている背景

 

IoTとは、さまざまなモノに通信機能をもたせ、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続し、情報をインターネット経由で送受信できる技術です。ネットワークに接続されるモノには、住宅や車、家電製品、電子機器など様々あります。

 

IoTは「Internet of Things」の頭文字をとった言葉で「モノのインターネット」という意味です。

 

モノがインターネットと接続されることによって、遠隔から対象物を計測・制御したり、モノのデータをサーバー上で、処理、変換、分析、連携することなどが可能になります。現在注目されているDX推進においても、IoTはAIやビッグデータなどと並ぶ重要な立ち位置です。

 

IoTには、物流業界の抱える様々な課題解決の手段として注目が集まっています。ここでは、物流業界においてIoTが期待されている背景について紹介します。

 

人手不足

 

近年、少子高齢化の影響によって、多くの業界が労働力不足の課題を抱えています。その中でも、物流業界は特に深刻な人手不足となっているのです。

 

これは物流業界の労働環境に原因があるといわれています。物流業界の労働時間は、他業界と比べて長いとされていますが、一方で賃金は低いのが現状です。作業者の身体的負担などの課題も、早急に解決していく必要があります。

 

特に、新型コロナウイルスの発生以降、在宅勤務をはじめとする生活様式の変化により、ネット通販を利用する人が増えています。そのため、個人宅への宅配が増加し、配送ドライバーや配送センターでの人手不足が進んでいます。

 

多様化するニーズへの対応

 

インターネットの普及による消費者ニーズの多様化は物流業界においても例外ではありません。物流業界におけるニーズの多様化は、個人宅への配送において顕著です。

 

増加する小口配送によって、仕分け作業や配送の労力が高まることにつながるため、コストを削減するためにもこれまで以上に効率的な配送業務が必要となります。

 

また、荷物の受け取り方法が多様化している事実もあります。主流であった玄関先での受け取りだけでなく、置き配や宅配ロッカー、コンビニでの受け取りも増えているのです。

 

物流IoTの活用で得られる効果

 

上述したように、物流業界には人手不足や、多様化するニーズへの対応などの課題があります。これらの課題を解決する手段としてIoTの利用が注目されているのです。

 

では、どのようなシーンで物流IoTの活用が求められているのでしょうか。ここでは物流IoTの活用が進められている具体的な場面について紹介します。

 

リアルタイムでの状況把握

 

物流IoTの活用で得られる効果のひとつがリアルタイムでの状況把握です。インターネットに接続することで、倉庫内の在庫数や商品の配送状況をリアルタイムで把握できます。

 

在庫数や商品の配送状況を把握できることで、商品の過不足がなくなったり、配送工数を削減できたりと、配送作業の効率化を図れます。

 

また、リアルタイムで状況把握ができるのは商品に限りません。物流IoTを活用することで、配送中の温度変化や振動情報などの確認も可能です。配送中の温度変化や振動情報などを確認し、リアルタイムで管理することで、より品質の良い商品を届けることができ、消費者のニーズを満たせます。

 

配送作業・配車管理の効率化 

物流IoTの活用で得られる効果として、配送作業・配車管理の効率化もあげられます。物流業界において、配送作業には多くの費用と労力がかかりますが、物流IoTで効率化することで、それらを抑えることができます。

 

例えば、配送車をはじめ配送業務に関わるさまざまなモノにセンサーなどを取り付けることで、配送作業や配車についてのデータを集めることができます。空車があれば、それを有効活用するように、リアルタイムで手配可能です。

 

また、各車に積まれている荷物の量を計測することで、より効率的に荷物を分配できます。

 

設備メンテナンス面の費用削減

物流IoTを活用により、設備メンテナンス面の費用削減の効果も期待できます。

 

従来の設備メンテナンスは、故障や破損などが発生してからの修理や修繕がメインとなっていました。しかし、設備にセンサーなどを取り付け、常にデータを収集、分析をすることで、設備の異変をすぐに察知でき、迅速に対応できます。

 

また、定期的にメンテナンスを行うことで、未然に故障や破損を防ぐこともでき、修理コストの大幅な削減にもつながります。

 

サービス向上

物流IoTを活用することで得られる効果は、業務効率化による人手不足への対応やコスト削減だけではありません。輸送サービスの質を向上させ、顧客満足度を高めることも期待できます。上述したように温度変化や振動情報などを確認できることから、商品の品質を保てるためです。

 

サービス向上による顧客満足度の良化は、新規の顧客の獲得にもつながり、売上アップも見込めます。

 

物流IoTの導入にまつわる課題

 

物流業界において注目を集める物流IoTですが、導入には多くの課題が存在します。

 

物流IoTの導入にまつわる課題には、次のようなものがあります。

 

業務フローの変更が必要になる

 

物流IoTは業務の一部を自動化し、効率化を実現します。しかし、新たに物流IoTを導入することで、業務フローの変更が発生します。

 

業務の一部が自動化されるということは、従業員がその業務体制に対応する必要があるということです。従業員がスムーズに業務を進めるためにも業務フローの変更が必要です。

 

また、物流IoTのシステムは一見しただけでは使いこなせないものもあり、従業員にシステムの操作に慣れてもらうためのフォローも必要となります。少なくとも研修や講習会を実施する必要があると考えられます。

 

導入・運用に多くのコストがかかる 

IoT技術を活用したシステムの導入には多くのコストがかかります。デバイスの導入にかかる費用のほか、設置のための工事費用、ネットワーク構築の費用など、多くの初期費用が必要です。

 

また、導入後にはシステムの運用だけでなく、データの収集や分析に関する費用などのランニングコストもかかります。

 

IoT導入において費用対効果を検討することが大切です。IoT技術の活用で、どれだけの費用対効果を見込めるか判断することが重要となります。

 

物流業務における課題の解決方法はIoT技術以外にも、活用できるシステムが多くあります。

 

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ドライバーの配送業務から管理者の荷物管理・顧客対応業務まで、ラストワンマイル配送業務の効率化なら、ぜひ一度GODOORをお試しください。

 

まとめ 

物流業界において人手不足や多様化するニーズへの対応などを背景に、IoTの活用に注目が集まっています。

 

物流IoTの活用では、リアルタイムでの状況把握や配送作業・配車管理の効率化など多くの効果が期待できます。ただし、業務フローの変更が必要になる、導入・運用に多くのコストがかかるなどの課題もあります。

 

重要なのは費用対効果を最大化することです。GODOORなら物流業務において業務効率化の課題が多いとされるラストワンマイル業務を効率化できます。自社の課題をしっかりと見極め、より費用対効果の高いツールやシステムを導入しましょう。